先月末、ついにワークショップ”onpu+”を開催しました。準備も万端!しかしじわじわと天気予報が当たってしまい台風が直撃(そのうえ結構微妙な雨ていど)。そんなお天気のなか来てくださったお客さん、どうもありがとうございました。
いくつか写真を載せてこうと思います。まだ載せたりないので、それはちかぢかexihibitionページのほうに。
楽しんでもらった一方、自由に描くっていうのも難しいよね、というお客さんの一言を聞き、ワークショップの目的の説明不足を感じたりもしました。
絵を見るとき、わたしたちの関心は絵の内容にあり、そのキャンバスが四角形であることってあまり意識していないと思います。それが最も目になじんでいる形式だからです。円形の作品など矩形ではない場合、絵のオブジェ的な性質(立体の一部であるということ)が強まってくるように思います。例えば、祭壇画などもその例に挙げられるでしょう。キャンバスの形態と絵の主題は、深く関わりあっています。
今回は「音符の形のキャンバス」という、ずいぶん意味に縛られた形をつくりました。音符は楽譜の知識や年齢に関わらず、広く知られた記号だろうと思います。その本質である音とは、見えないしさわれもしないもの。音符という記号を立体にしてキャンバスに見立てたとき、そこになにを描こう、何かイメージを描いてもらううちに、それぞれの人にとっての音のあり方みたいなものが表れてくるのでは、と考えました。
などと、コンセプチュアルなことをいうのが怖くて説明不足になったのかと反省してます。もちろん、ルールを破って記号を描く、ルールを破って五線譜に乗せるという遊び自体の魅力も重要でした。いきあたりばったりですが、それぞれの人の知識や経験によってどう五線譜の中身が動くのか、わたし自身興味がありました。
子どもたちのうち「あの記号がぬりたかったー(ト音記号)」と難題を出してくれる子もあり、わたしの方もたいへん楽しませてもらいました。
テンカウントギャラリーには返却のご希望のない音符たちを中心に、もうしばらく展示しておきます。通りがかったらちょっと眺めてみてくださいね!
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