個展のようす 小さい絵、大きい絵 Solo Show: Small Paintings and Large Paintings

■小さい作品のこと
普段、ドローイングをもとに油彩で絵を描いている。このプロセスを見直す目的で、複数を並行して描いた。というのも、少数の絵を集中して描いていて問題に直面した場合、知っている方法とか力技で描きあげてしまいがちで、それが表現を限定するように感じていたので。複数やることでこれまで試していない可能性を見つけることを期待した。

ドローイングは夏頃に一気に描いたものを元にしていた。そこへ途中から飛行機の窓の外を描いたドローイングを追加。昨年20年ぶりくらいに飛行機に乗る機会があって、俯瞰の景色が新鮮に思えた。眺めながら描いて、現在地を画面で確認して、全く知らない地名を見つけるだけで楽しかった。

■大きい作品のこと
今回の個展は広い空間を使える貴重な機会なので、大きな画面に取り組むことにした。アイデアは、度々お世話になってきたデザイナー甲高美徳さんの登山写真からいただいた(甲高さん、ありがとうございました)。散歩するように、ドローイングのようにふわふわと描きたかったけど、やや強くなってしまったかもしれない。

ピーター・ドイグの”Figure in Mountain Landscape”という作品が好き。間違っていなければ、同様の構図で色調などが少しずつ異なる3点の作品がある。同じ写真をもとに複数の絵を描くと、次第に理解や興味が変わっていくことがおもしろいと思っている(ドイグがそういう考えでやったかは確認していないけど)。
今回の写真でまた今度違う感じで描けるといいと思う。そして来年度こそは、、登山に参加したい。

つづく。会期後半です!

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清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.101 
古橋 香 展 点滅-Between Flickers-

会期 2023/2/11(土祝)− 3/12(日) 月曜休館
時間 10:00 − 19:00(入館は18:30まで)
会場 清須市はるひ美術館(愛知県清須市春日夢の森1番地)
観覧料 一般 200円 中学生以下無料
http://www.museum-kiyosu.jp/exhibition/vol101furuhashi/

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