倉庫と制作部屋 絵具サンプル経過観察

ずいぶん久しぶりの投稿となってしまいました!
展覧会に向けて、テスト版制作を繰り返し、本番の作品制作を行っていました。
下地や材料、手順を検討していたので、パソコンを開いてもWebサイトまでたどり着いておりませんでした。。
なんと、晩秋ですね。。

さて、今回はまた倉庫保管に関する記事です。
油絵具とメディウムを混合したものの経年変化について、保管場所による差を調べるためにサンプルをつくりました。
3ヶ月経過後の様子を比べたのですが、今回は撮影方法が上手くなく、
中途半端な記録になってしまいました。。
今後の反省材料です。
もしよろしければどんなだったか、以下ご覧ください。

■■■2021/8/7
こちらが作成時の画像。


制作で主に使用している合成樹脂のメディウムと絵具を練ったものを、パネルに塗っています。いくつか比較用に別のメディウムもあります。
2つのパネルは、全く同じ条件でつくりました。
全て指触乾燥しています。

これを本年8月、左を制作部屋、右を倉庫と、2か所に置きました。
とりあえず3ヶ月に一度変化をみていきます。

■■■2021/11/15
一回目の確認をしてみました。
left: atelier, right: storage, on Nov. 15, 2021.
左が制作部屋、右が倉庫保管のものです。並べてみると、
・どちらも特にひび割れ等の変化はなし
・倉庫保管のもののうち、左上、中央一番上、中央上から二番目はやや黄味を感じる
という結果でした。

一般的に油彩画は、描画に使われた乾性油の種類により、暗い所で保管するとやや黄変することがあります。その場合、明るい部屋に少し置いておくとある程度元に戻ります。
今回も、同様に戻ってくる可能性を考え、数日部屋に置いてみました。

■■■2021/11/23
1週間ほどたったところがこちら。
同じく左が制作部屋、右が倉庫保管のものです。
left: atelier, right: storage, on Nov. 23, 2021.

倉庫保管のものをクローズアップで比較してみました。左が倉庫から出したとき、右が部屋に置いた後です。


若干黄色味が引いたような気もしますが、
この方法では雰囲気だけで、判断できないですね。。

こういうわけで、中途半端な記録になってしまいました。
この記事に使用した画像は、明るさだけ調整しましたが、
今後はカラーチャートを使って撮影するようにしてみます。
(まだちょっと使い方わかってません)

また、倉庫保管による全体的な影響が知りたいので、
このほかに薄塗りや鉛白主体のサンプルも追加しようか検討中です。

One thought on “倉庫と制作部屋 絵具サンプル経過観察

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